「商店街を題材にした新しい時代のまちづくり」に参加しました。

日時:2020年2月10日(月)15:00~17:00
会場:北九州市本庁舎 3階 大集会室
講師:古川康造氏(高松丸亀町商店街振興組合 理事長)

 高松丸亀町商店街は、江戸時代から400年以上の歴史を持つ商店街。街路のカラー舗装、アーケードの建設、各種のイベント実施など様々な取組みを行ってきた。特に発展の契機となったのは、町営駐車場の建設。今ほどは自家用車が普及していない昭和47年、商店街運営の駐車場を整備した。現在では駐車場事業が、様々な不採算事業(イベントホール、巡回バス、カード事業、各種イベントなど)の資金源となっています。
 さらなる発展に向け、平成元年頃から再開発事業の検討を始めた。平成18年12月、再開発ビル第1号となるA街区再開発ビルが竣工した。ここで実現した「土地と所有の利用の分離」は、後に続く再開発にも受け継がれている。

3つの基礎知識
●丸亀町の計画は、商店街再生計画ではない
●商店街地権者は、基本的に仲が悪い
●商店街振興組合vs自治会

 困っていること、これから困るであろうことをビジネスをもって解決するソーシャルビジネスの仕組みを活用した。

開発手法
■中心部の抱える基本問題(土地問題・居住人口)の解決
■各街区に役割を持たせ、身の丈に合った面として全体を開発
■土地の所有と利用を分離した、新しい開発スキーム(62年の定期借地権活用)
■発想の転換
 ・成功例から学ぶ→失敗例から学ぶ
 ・客を取り戻す→居住者を取り戻す
 ・官主導→前例にとらわれない民間主導

事業展開
○テナントミックスの選定記基準は生活者目線
○歳をとれば丸亀町に住みたいねとと言われるような街を創る
○生活者を取り戻すには快適に生活できるような街でなければならない
○車に依存しないで歩いて事が済む

商店街の役割は連携のステージ作りである(公共性に目覚める)

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