何故、魚町商店街がSDGsに取り組むのか?

 2014年4月、魚町商店街に北九州まなびとESDステーションがオープンし、北九州ESD協議会との連携が始まった
 ESDは、Education for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されている
 今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題がある。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動である。

 ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育
 ESDの実施には、特に次の二つの観点が必要だ。
○ 人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
○ 他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと

 そのため、環境、平和や人権等のESDの対象となる様々な課題への取り組みをベースにしつつ、環境、経済、社会、文化の各側面から学際的かつ総合的に取り組むことが重要であるとされる

:文部科学省のサイトから
https://www.mext.go.jp/unesco/004/1339970.htm

 北九州ESD協議会コーディネーターのMさんが、就任してエコルーフの太陽光パネルを見て感動し、魚町商店街の理事長である私にSDGsセミナーを開催したいと持ち掛け、私がそれを面白そうだと感じてOKして、魚町のSDGsの対する取り組みが始まり、私が勝手に魚町商店街サイトに魚町商店街SDGs商店街宣言をしたというのが、魚町商店街がSDGsに取り組むようになった流れだ。

 さて、ESDとSDGsと関係性はどうなっているのか?どちらが上位観念であり、、どちらがどちらかを抱合するという概念ではない。SDGsは目標であり、ESDはそのための手法であるというのが一般的な理解だが、SDGsの4番に「質の高い教育をみんなに」という項目があり、その意味でSDGsにESDが含まれているということも出来、頭の中でそう簡単に取りまとめできることではない。

 「何故、魚町商店街がSDGsに取り組むのか?」

1.正しいことに取り組むのに理由はいらない。
2.商店街という市民に近い立場の存在、幅広い利害関係者の集まる空間で取り組むのにこそ意義があり、それが商店街の存在意義につながっていく。
3.商店街振興組合法によれば、、商店街振興組合の目的は公共の利益に資することであるとされ、その目的を達成するためにもSDGsに取り組む必要性がある。
4.魚町商店街という駅直近の恵まれた商店街に生まれ、家賃を支払う必要なく商売が出来ている以上、自らの恵まれた立場から受けている利益を社会に還元する義務がある。
5.自らの自己実現、商店街の社会的存在意義確認の観点から取り組む必要性がある。

 
 私自身のことで言えば、2010年司法書士登録して、研修を受けた。その中で学んだのはリーガルマインドは当然のことながら、単に試験に受かっただけで登記申請他に関する独占的な職域を与えらる。資格や自ら能力を社会に還元しなければならないということを研修や青年会活動を通じて叩き込まれた。これがいわゆる専門職能のフロボノ活動である。同じことが魚町商店街にも言えるのではないか。商店街は物を買ったり売ったりする場だけではなく、売り手買い手の両方が社会貢献する場でなければならないのだ。

 繰り返し問われる「何故、SDGsに取り組むのか?」という疑問は、結局のところその人の宗教観、人生観に行き着くことになる。「何故、あなたはSDGsに取り組まないのか?」「何故、あなたはSDGsに取り組むのかという疑問を私に発するのか?」今後はそういう風に切り返そうと思っている。

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